二人の出会いと馴れ初め
女優の小雪さんと旦那である俳優の松山ケンイチさんが出会ったきっかけは、2008年に撮影された映画『カムイ外伝』での共演でした。撮影当時、小雪さんはすでに数々の作品で活躍する人気女優、一方の松山さんは20代前半ながら実力派として頭角を現し始めた頃。現場で顔を合わせるうちにお互いに惹かれるものがあったようです。映画の撮影後、共通のスタッフも交えて何度か食事に行く機会があり、そこで距離がぐっと縮まりました。
プライベートで交流を深める中で、松山さんは小雪さんの まっすぐで裏表のない人柄 に惹かれていきました。当時、松山さんは若手俳優として注目されていましたが、小雪さんは8歳年上のしっかり者。年齢差やキャリアの差もあり最初は小雪さんも慎重だったようで、「あなたみたいなひよっこで大丈夫?」とからかい半分に言われたエピソードもあります。とはいえ松山さんはそこでひるまず、結婚を前提に真剣なお付き合いを申し込んだのです。何度かアタックを重ねる中で小雪さんの心も動かされ、2009年4月頃から本格的な交際がスタートしました。お互いに持っていないものを相手が持っている――そんな補い合える関係性に魅力を感じ、二人の絆は徐々に深まっていったのです。
結婚発表と夫婦生活のスタート
交際から約2年が経った2011年、小雪さんと松山さんは晴れて結婚することになりました。婚姻届を提出したのは2011年4月1日で、大安の日を選んで都内の区役所に届け出たそうです。その後、同月20日に松山さんが都内のホテルで結婚記者会見を開き、報道陣の前で結婚を発表しました。この会見で松山さんは「松山ケンイチは小雪さんと結婚したことをご報告します」と堂々と宣言し、プロポーズについて聞かれると「がむしゃらに押しました」と照れ笑いを浮かべています。まさに猛アタックが実を結んだ形ですね。
会見の一問一答では、松山さんが小雪さんの好きなところとして「裏表がなく、何事にも真っ直ぐなところ」と人柄を挙げ、「とても格好いいと思った」と惚れ込んだ点を語っています。また8歳の年齢差について聞かれると、「年齢は関係なかった」ときっぱり。価値観や経験の違いに驚くことはあったものの、「彼女が持っていないものを僕が持ち、僕にないものを彼女がたくさん持っていた」と、お互いに補完し合える関係だと強調しました。交際当初に小雪さんから若さゆえ「ひよっこ」扱いされたことも明かしつつ、真剣な思いで小雪さんに向き合い続けた結果、愛を実らせたことを語っています。
出典元:シネマトゥデイ
ユーモアたっぷりだったのは「夫婦になって変わったことは?」という質問に対するやり取りです。松山さんは小雪さんに名前で呼ばれていることや、新婚生活ですでに「尻に敷かれてます(妻に主導権を握られてます)」と冗談交じりに打ち明け、会場の笑いを誘いました。実際、松山さんは取材で「今でも捨てられないように気を付けてます」と語ったこともあり、年下の旦那さんらしく奥さんを立てつつ仲睦まじい様子が伝わってきます。記者会見には小雪さん本人は姿を見せませんでしたが、後日「これから共に手を携えて人生を歩んでゆきたい」とコメントを発表し、松山さんとの結婚に対する喜びと覚悟を語っています。世間もこのビッグカップルの誕生を大いに祝福し、ニュースは大きく報じられました。
芸能界きっての自然派夫婦としての暮らし
結婚後、二人はすぐに家庭を築いていきます。2012年に長男、2013年に長女、2015年に次男と、結婚から数年で三人の子宝に恵まれました。松山さんは引き続き俳優として映画やドラマに出演し、多忙な日々を送る一方、小雪さんも子育てを中心にしながら女優業を続けていきます。そんな中で注目されたのが、二人の “自然派” なライフスタイルです。
もともと松山さんは青森県の自然豊かな地域の出身で、自身を「田舎者」と称するほど生粋の自然児。一方の小雪さんもモデル出身で都会的なイメージがありますが、実は幼い頃から玄米や発酵食品中心の健康的な食生活で育ったそうです。そうしたバックグラウンドもあってか、二人は派手な都会暮らしよりも家庭での素朴で健康的な暮らしを大切にしてきました。松山さんはインタビューで小雪さんの手料理について「何でも作ってくれる。中でも鶏鍋が絶品!」と嬉しそうに語っており、家庭では旬の食材を使った手料理や発酵食品を取り入れるなど、ナチュラル志向の食卓を囲んでいるようです。
育児においても、小雪さんは子ども達に毎日お味噌汁を飲ませたりヨーグルトを食べさせたりと“菌活”を習慣づけ、丈夫な体と免疫力を養う工夫をしています。忙しい芸能生活の中でも、家庭ではなるべく自然に寄り添った暮らし方をしたい——そんな二人の価値観が一致しているのでしょう。家ではテレビに映る有名俳優・女優ではなく、一組の飾らない普通の夫婦として、お互いリラックスして過ごしている様子が伝わってきます。芸能界屈指の自然派夫婦と呼ばれる二人ですが、それは日々の暮らしぶりからも頷けるものがあります。
子育てと地方移住のエピソード
小雪さんと松山さん夫妻が“自然派”と称されるゆえんがもう一つあります。それが地方移住による自然豊かな子育てです。東京での仕事が中心だった二人ですが、「子どもたちを伸び伸び育てたい」「自然の中で生活させたい」という思いから、2019年頃に思い切った決断をしました。都心を離れ、北日本の雪深い地方の村に家族で移り住む暮らしを始めたのです。とはいえ完全に東京を離れたわけではなく、地方に一軒家を構えて 東京と田舎の二拠点生活 をするスタイル。これには夫の松山さんが以前から憧れていたスローライフへの希望もあり、小雪さん自身も「利便性だけじゃなく、自然の中で子どもたちの生きる力を育みたい」と賛同したことで実現しました。
地方の暮らしでは、畑を耕して野菜を育てたり、地域の人たちと交流したりといった田舎ならではの体験を家族で満喫しています。松山さんは趣味で狩猟にも挑戦し、知り合いの猟師に同行して鹿やイノシシを獲って食材にし、その獣皮で革製品を作る…なんてこともしているそうです。まさに自給自足に近いスローライフを家族5人で送っている様子は、ファンのみならず世間でも驚きをもって報じられました。最初は「都会派」のイメージがあった小雪さんが泥だらけになって農作業をするなんて想像つかない、という声もあったほどです。しかし蓋を開けてみれば、小雪さん自身「今ではすっかり田舎の生活がなじんできた」と語っており、子どもたちも自然いっぱいの環境を気に入って東京に戻りたがらないほどだとか。野山を駆け回り、四季折々の景色や恵みを肌で感じながら育つ子どもたちの姿に、両親である二人も手応えを感じているようです。
地方移住のきっかけについて、小雪さんはインタビューで「長年、夫(松山さん)がやりたがっていたことでもある」と明かしています。松山さん自身、都会の暮らしより自然の中に身を置く方が性に合っていたこと、そして「このまま東京で子育てしていたら自分が子どもの気持ちを理解できなくなるかもしれない」という危機感もあったようです。そうした思いから思い切って環境を変え、実際に地方でのびやかな生活を始めたことで、「日々成長する子ども達の姿をちゃんと観察できるようになったのが大きな収穫」とも語っています。都会にいると仕事に追われて子どもの相手がおろそかになりがちですが、自然に囲まれた暮らしの中では親としてじっくり向き合える時間が増えたようです。地方では自宅の前に広がる景色に「周りには何もない!」なんてこともしばしばですが、それも含めて家族にとっては贅沢な環境なのでしょう。こうした地方移住エピソードはテレビや雑誌でもたびたび紹介され、その度に「理想の子育て」「素敵な家族」と話題になっています。
世間やファンからの反響・支持
小雪さんと松山さん夫妻は、結婚当初から現在に至るまで一貫して温かい注目を集めてきました。2011年の結婚発表時には、「美男美女カップル誕生!」と大きく報じられ、ファンからも祝福の声が多数寄せられました。8歳差婚ということで驚いた人もいましたが、松山さんがひたむきに想いを貫いた馴れ初めを知り「感動した」「ドラマみたい!」という声も上がりました。小雪さんのクールビューティーなイメージと、松山さんの朴訥とした人柄の組み合わせが新鮮で、「意外だけどお似合い」「バランスの取れた素敵なカップル」と好意的に受け止める意見が大半だったようです。
その後、子どもが生まれてからも夫婦仲睦まじい様子が伝わる度に、「本当に理想の夫婦」「芸能界のおしどり夫婦だね」と称賛されてきました。派手なスキャンダルとは無縁で、家庭を大事にしている二人の姿は、多くの人にとって好感度が高いポイントです。とりわけ近年話題になった地方移住については、SNS上でも「有名人なのにすごい」「自分たちの信念を貫いていてかっこいい」といった声が上がりました。「自然の中で子育てなんて羨ましい」「こんな生活できるなんて憧れる」といった反応もあり、都会の喧騒を離れて暮らす二人の選択に共感する人も増えています。
メディアでのインタビューやバラエティ番組でも、松山さんが田舎暮らしのエピソードを楽しそうに語ったり、小雪さんが家庭でのエピソードを披露したりすると、大きな反響があります。視聴者からは「聞いているだけで心がほっこりする」「二人の話には嘘がなくて好感が持てる」といったコメントが寄せられ、改めて夫妻の人気と信頼ぶりがうかがえます。華やかな芸能界にいながらも地に足の着いたライフスタイルを送る小雪さん夫妻は、ファンのみならず幅広い世代から理想の夫婦像として支持され続けているのです。
夫婦の関係と仕事の両立への取り組み
三児の子育てとお互いの仕事を両立させながら、自然体の暮らしも実践する――小雪さんと松山さんは、言葉にすると簡単ではないことを見事にやり遂げています。その背景には、二人の強い信頼関係とチームワークがあるのでしょう。松山さんは「結婚できたことで一生分の運を使い切った」と冗談めかしつつ、それほどまでに小雪さんという存在を大事に感じていると語ったことがあります。普段から「妻に怒られないように気を付けている」なんてユーモアを交えつつも、陰でしっかり奥さんに感謝し尊重している様子がうかがえます。一方の小雪さんも、夫のやりたいこと(例えば田舎暮らし)に理解を示し協力するなど、松山さんを立てる素敵な奥様です。お互いがお互いを支え合う関係性こそが、この夫婦の土台と言えそうです。
仕事と家庭の両立については、二人で計画を練って取り組んでいるようです。前述のとおり、現在は東京の仕事と地方生活を並行するため、松山さんが単身赴任スタイルで行き来する生活を送っています。撮影などで長期間都市部に滞在しなければならないときは、小雪さんが田舎で子どもたちの日常を守り、夫不在の間もしっかり家庭を切り盛りしています。そしてオフの日や仕事が一段落したタイミングでは、松山さんはすぐさま田舎の我が家に帰り、家族との時間を確保することを最優先にしているそうです。このメリハリの効いた生活リズムは、家族のために時間を捻出する工夫でもあり、また松山さん自身がリフレッシュして役者としての感性を保つ秘訣にもなっているようです。東京にいる間は仕事に集中し、田舎に戻れば思い切り家族サービスをする——そんな切り替えを大事にしているのでしょう。
また、小雪さんも子育てが一段落してきた近年は女優業に本格復帰しつつあり、夫婦でお互いの仕事を応援し合っています。松山さんは妻の出演作品もしっかりチェックしてアドバイスを送ったり、逆に小雪さんも松山さんの舞台挨拶に足を運んだりするなど、良きパートナーであり良き理解者として支え合っているそうです。さらに二人は、地方での経験を生かして革製品やアートを手掛けるサステナブルブランド「momiji」を共同でプロデュースするなど、新たな仕事にも夫婦一丸でチャレンジしています。こうした取り組みを見ると、単に家庭と仕事を両立するだけでなく、夫婦だからこそ生み出せるシナジーを大切にしていることが分かります。
まとめると, 小雪さんと松山ケンイチさん夫妻は、出会いから結婚、そして現在の自然派ライフスタイルに至るまで、常に二人らしい信念と愛情を持って歩んできました。華やかな芸能界に身を置きつつも、家族の時間や自然との触れ合いを何より大切にするその姿は、多くの人々にとって心温まるものです。馴れ初めのエピソードからはじまり、地方での子育て奮闘記までエピソードは尽きませんが、根底にあるのはお互いを思いやる気持ちと「家族第一」の姿勢でしょう。これからも夫婦二人三脚で素敵な家庭を築きながら、それぞれの仕事でも益々活躍していってくれるに違いありません。そんな小雪さんと旦那・松山ケンイチさんのこれからを、世間もあたたかく見守り、応援し続けていくことでしょう。
コメント