安達祐美さんは2歳でモデルデビューし、12歳でドラマ『家なき子』の主人公・すず役を演じて社会現象を巻き起こした天才子役です。当時は数十本ものテレビCMに引っ張りだこで、収入も桁外れでした。本人もバラエティ番組で「子役時代の年収はピー音入りで語れない」と話し、出演者を驚かせたほどです。雑誌取材では、1回の取材で10円、ドラマ出演200円、CM出演500円という独特のお小遣い制度で母親に請求書を出していたと明かしています。その一方で、自宅の増改築や高級ブランドバッグのエピソードが語られ、実際には月収3,000万円前後(=年収数億円)の収入があったと推測されます。当時の華やかな活躍ぶりや豪邸にリフォームの噂からも、彼女が子役全盛期に莫大な稼ぎを得ていたことは想像に難くありません。
ドラマ・映画・舞台で築いた女優キャリア
子役時代の大ヒットから成長した安達さんは、1997年に『ガラスの仮面』で少女マンガ原作者直々の指名で主演を務めるなど大きな話題に。その後もNHK大河ドラマ『元禄繚乱』(1999年)で大人の女性役に挑戦し、2003年にはドラマ『大奥』や映画『花宵道中』(2014年)で主演を果たしています。近年は2020年の「捨ててよ、安達さん。」(本人役でドラマ主演)、2022年の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』出演など、大人になってからも注目度の高い作品に恵まれています。連続ドラマは毎年数本、単発や時代劇にも顔を出し、映画や舞台への出演も徐々に増えています。一般的にテレビドラマの主演料は1クール(10話前後)で数千万円とされ、安達さんも主演作が増えた近年では年数千万円~1億円規模の収入が見込めるでしょう。
CM出演の豪華契約と収入源
安達さんは子役時代から今に至るまでCM出演が大きな収入源です。子役全盛期はハウス食品「咖喱工房」(具が大きいカレー)や進研ゼミ、小学講座(福武書店)など数々の大手CMに出演し、当時の人気子役にしては異例の高額ギャラといわれます。人気子役時代には10社以上とCM契約し、年収1億円超えとも言われる芦田愛菜さんに並ぶような契約数だった可能性もあります。現在もテレビ東京のドラマ番組のCMから大手保険・食品会社、Uber Eats、サントリー烏龍茶やケロッグオールブランなど、大手企業のCMに年4~5本出演。1本あたり数百万円とされるCM契約料は彼女の安定した収入を支えています。
多彩な活動:舞台・ナレーション・吹き替えなど
女優業以外にも、安達さんは舞台やナレーション、アニメ吹き替えなど多方面で活躍しています。2010年代には舞台『夜叉ヶ池』などに出演し、2023年には7年ぶりに劇団「た組」の舞台にも参加しました。またNHKドラマでヒロインを演じながらナレーションも兼務するなど、声の仕事にも挑戦しています(例:NHK『恵次郎縁側日記』シリーズのナレーター)。こうした活動からの収入は舞台出演料やナレーション料など加算されます。さらに2013年のアニメ映画『NOBELU -演-』でヒロイン役、2018年のCM「富士フイルム」や2020年の楽曲タイアップといった声の出演料も得ています。
ファッション・コスメブランド事業への参入
近年は自身プロデュースのブランドも手掛けています。2020年にはアパレルブランド「虜(Torico)」を立ち上げ、2022年にはコスメブランド「Upt」を発表しました。これらがヒットすれば年数千万円~1億円規模の売上が期待でき、収入源の一つとなっています。また雑誌『CanCam』(2020年6月号)では史上最年長カバーモデルとして登場し、ファッション界からも注目されました。さらには傘ブランドWpc.の2025年春夏シーズンイメージキャラクターに起用されるなど、ファッション・ライフスタイル関連のコラボ仕事も増えています。プロモーション活動の一環として展示会やイベントにも顔を出し、その度に出演料や報酬を得ています。
※写真はアンバサダーを務める日傘ブランドのビジュアル。安達さんの透明感ある美肌と柔らかな雰囲気がブランドコンセプトと合致し、広告塔として人気を集めています。
SNS・メディアでの存在感とファン人気
安達さんはSNSでも存在感を高めています。Instagram公式アカウントのフォロワーは100万人を超え、子育てや仕事の様子を発信中です(公式@_yumi_adachi:約116万人)。公式YouTubeチャンネルはまだ開設していませんが、映画やドラマ関連の動画には多く登場しています。Twitterの公式スタッフアカウントでも活動情報を配信し、若年層からも支持を得ています。メディア出演では情報番組のインタビューや舞台挨拶で度々話題となり、最近ではニュース番組『情熱大陸』(2023年放送)で特集されるなど、女優としての人気を維持しています。SNSやネットニュースでの露出が増えたことも、イメージアップにつながり、新たなCMやイベント出演依頼につながっています。
私生活の変化と離婚後の活動
私生活では、2005年に俳優・井戸田潤(サンタマリア)さんと結婚し、翌年に長女を出産しましたが2008年に離婚。2014年にはカメラマンの桑島智輝さんと再婚、2017年に長男を出産しました。2023年12月に第二子誕生から10年となった節目で離婚を発表し、現在は母・有里さんや周囲のサポートで子育てと仕事を両立しています。離婚後も仕事への意欲は衰えず、2024年には衝撃作『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京)の怪演で注目を集め、「仕事を優先しすぎた」と振り返るコメントも話題になりました。プライベートでは再婚相手と半同棲や井戸田さんとの関係が噂されていますが、公には語られていません。それでも女優・安達祐美としての活動は積極的で、舞台出演やブランドイベント、雑誌連載など新しい挑戦が続いています。
過去と現在の年収推定
これらの活動をもとに推定すると、安達さんの全盛期(子役時代)は年収数億円に達していた可能性が高いです。テレビCMを年10本以上、連続ドラマや映画に多数出演していた当時は、年間2億円近くとも推測されます(メディア出演・CM契約が主要収入源)。一方、現在は女優業中心ながら出演本数も安定し、本人プロデュースのブランド収入も加わって年収は数千万~1億円前後と見られます。たとえば2025年1月期の連ドラと大河ドラマ出演で推定5000万円、CM1本1500万円、ブランド事業で1000万円、その他メディア出演で数百万円と試算すると、合計は7000~8000万円ほどになります。正確な額は公表されていませんが、30年以上のキャリアで築いた多様な収入源により40代になっても安定した稼ぎを維持していると言えるでしょう。
安達祐美さんの年収は、子役として伝説的なブレイクを果たした1990年代と比べると減少していますが、現在もドラマやCM、舞台、ブランドなど多方面で活躍し、確かな収入を得続けています。今後も女優としてさらなる飛躍が期待され、活動の幅が広がれば年収もさらに増える可能性が高いと言えるでしょう。



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