いとうまい子、大学で研究者に転身し現在は教授として活躍中、アイドルから学者へ歩んだ意外なキャリアの魅力

女性芸能人

研究者としても活躍するいとうまい子さん – 1980年代にアイドルとして一世を風靡したいとうまい子さんは、現在では大学で研究者・教授として新たな挑戦を続けています。芸能界で長年活躍してきた彼女が45歳で大学に進学し、研究者への道を歩み始めたことは、多くの人にとって意外な転身でした。その背景には「社会への恩返しがしたい」という強い思いがあり、学び直しを決意したそうです。そんな彼女のキャリアは、芸能人が学問の世界で活躍することの意義や魅力を示す好例として注目を集めています。

アイドルから大学へ – 45歳で踏み出した意外な進路

いとうまい子さんは1983年に芸能界デビューし、ドラマや映画、バラエティ番組で人気を博した元アイドルです。若い頃、一度は大学に入学したものの芸能活動が忙しく中退しました。しかし45歳のとき、「学び直し」を決意して2010年に早稲田大学人間科学部eスクールへ入学します。周囲を驚かせたこの進路変更には、「社会問題を解決したい」「社会に恩返ししたい」という彼女自身の強い想いがありました。長年の芸能生活で得た知名度や経験を活かしながら、新たに学問の世界に飛び込んだ姿は、多くのファンや関係者に驚きと感動を与えました。

出典元:STORYweb

 

大学で見つけた研究テーマ – ロボット工学と予防医学への挑戦

大学進学後、いとうまい子さんが熱心に取り組んだのは、人々の健康寿命を延ばすための研究です。早稲田大学在学中は予防医学とロボット工学を専攻し、高齢者の健康維持に役立つロボット開発に挑みました。特に「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の予防に着目し、大学院の修士課程では高齢者のリハビリや運動を支援するロボット「ロコピョン」を開発しました。ロコモティブシンドロームとは、加齢に伴う運動機能の低下により要介護リスクが高まる状態を指します。いとうさんはロボット技術でそれを食い止めようと考えたのです。ゼロから工学を学ぶ苦労もあったはずですが、同級生や教授から刺激を受け、「ものは試し」と未知の分野に飛び込んだことで新たな才能を開花させました。その結果、芸能人でありながら本格的な研究成果を出すまでに至ったのです。

 

大学院で広がる学び – 基礎老化学への転身

修士課程修了後も、いとうまい子さんの探究心はとどまることを知りませんでした。2016年からは同大学院の博士課程に進み、研究分野を**基礎老化学(抗老化学)**へと広げました。基礎老化学とは、人間の老化のメカニズムを基礎から解明し健康寿命を延ばすことを目指す学問です。

例えば、彼女は東京大学との共同研究で、食品成分からカロリー制限と同様の効果をもたらすカロリー制限模倣物質の探索にも取り組みました。医学・生物学的な視点での新たな研究にも挑戦しているのです。こうした新分野への挑戦は決して平坦ではありませんでしたが、いとうさんは「誰かが扉を開けてくれたら、好奇心でついその扉を覗いてしまう性分」と語っており、その情熱に支えられて難しい専門領域でも粘り強く学び続けています。また、研究の道が何度か途切れそうになる困難(指導教員の定年退職や両親の介護など)にも直面しましたが、その都度周囲のアドバイスに素直に耳を傾け、学びを継続してきました。その結果、当初4年間で終えるはずだった学業は気づけば15年に及び、本人も「予想外の連続だった」と振り返るほど充実したものとなっています。

 

研究者から大学教授へ – 情報経営イノベーション専門職大学での新たな役割

長年の努力が実を結び、いとうまい子さんは2025年度から情報経営イノベーション専門職大学(通称iU)の教授に就任することが決まりました。60歳にして大学教授という肩書きを得た彼女は、新しい形の大学教育にも貢献しようとしています。iUはICTやビジネス分野のイノベーション人材を育成する新設大学で、彼女は「プロジェクト教授」という実践的なポジションで学生を指導する予定です。具体的には、学生や客員教員・研究員とチームを組み、産学連携プロジェクトを率いる役割を担います。いとうさんが担当するプロジェクトは「ヒューニング学」と名付けられており、人間(ヒューマン)のチューニング、すなわち自己調律をテーマに掲げています。自身の経験から「若い頃に自分を上手にチューニングできていたら、もっと早く、もっと楽しく、自分らしく生きられたのではないか」と思うと語る彼女は、学生たちに自分の可能性を引き出す方法や困難の乗り越え方を伝えていきたいと意気込んでいます。異色の経歴を持つ教授として、学内外から大きな期待が寄せられているのも頷けるでしょう。

出典元:STORYweb

 

芸能界との両立 – 研究者と女優、二足のわらじの日々

大学で勉学と研究に励む一方で、いとうまい子さんは芸能活動も続けています。現在もドラマや映画、バラエティ番組への出演が続いており、その知名度と明るいキャラクターは健在です。2014年から2016年にかけては情報番組『バイキング』のレギュラーを務めるなど、学業と仕事を両立させながらテレビでも活躍していました。研究者としての顔が知られるようになってからは、科学や教育に関連したメディアにも登場する機会が増えています。例えば、NHKのユニークな科学バラエティ番組『魔改造の夜』に出演し、ロボットづくりの企画に参加したこともあります。また、自身の研究経験を語るインタビューが雑誌『家庭画報』に掲載されるなど、教育や科学に関するメディアでも注目されました。忙しい日々の中でも、「タレント業と研究開発を並行して続ける」というスタイルを貫いており、そのバイタリティには驚かされます。芸能界で培ったコミュニケーション力や発信力は、研究者・教育者としての活動にもプラスに働いているようです。

 

現在のメディア出演と注目ポイント

いとうまい子さんは現在もメディアでその活躍ぶりが取り上げられています。2025年には朝の情報番組『めざまし8』で大学教授就任のニュースが報じられ、大きな話題となりました。また、直近では“学者タレント”として各種の特集に招かれ、人生経験や研究内容について語る姿が見られます。女優としても健在で、2023年には人気シリーズのドラマ『おいしい給食 Season3』にゲスト出演し、往年のファンを喜ばせました。さらにSNSやブログでも積極的に情報発信を行っており、Instagramのプロフィール欄には「俳優・経営者・研究者・教授」と自らの肩書きを並べています。マルチに活躍する現在の姿は、多方面から注目を集める存在と言えるでしょう。

 

芸能人が大学で学ぶ意義と魅力 – いとうまい子さんから学ぶこと

いとうまい子さんの歩んだ道は、芸能人が大学で学び研究することの意義や魅力を私たちに教えてくれます。それは単に一人のタレントの特殊な例というだけでなく、これからの時代を生きる上で誰もが参考にできるメッセージを含んでいます。彼女の挑戦から見えてくるポイントをいくつか挙げてみましょう。

  • 生涯学習の大切さ: 年齢に関係なく新しい学びに挑戦できることを、いとうさん自身が証明しています。人生100年時代と言われる中、常に学び続ける姿勢が自分の可能性を広げてくれるという勇気を与えてくれます。

  • 社会への貢献と自己実現: 芸能界での成功に甘んじず、「社会の役に立ちたい」という思いで大学に進んだ彼女の姿は、学び直しが社会貢献や自己実現につながることを示しています。研究を通じて高齢化社会の課題解決に寄与しようとする姿勢は、多くの人にとって励みとなるでしょう。

  • 異分野への挑戦の魅力: 異なる業界・分野に飛び込むことで新たな才能が開花する可能性を教えてくれます。芸能という畑から学術の世界に挑戦した彼女だからこそ、生まれたユニークな発想や取り組みもあります。これはキャリアチェンジの醍醐味でもあり、現代ならではの生き方の一つと言えます。

いとうまい子さんの現在の活躍ぶりは、こうしたポイントを体現しているからこそ多くの人々を惹きつけているのでしょう。アイドルから大学教授へ——その意外なキャリアは決して平坦な道ではありませんでしたが、だからこそ輝きを放っています。年齢や肩書きにとらわれずに学び続け、新しいフィールドで自分の価値を発揮する姿は、これからの時代を生きる私たちにとって大きな勇気と刺激を与えてくれるに違いありません。

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