本上まなみさん – 家族と共に歩む女優・エッセイスト

本上まなみさんは、俳優・タレント・ナレーター・エッセイストと多彩に活躍する５０歳。大阪育ちで、現在は京都在住です。テレビや映画での女優業はもちろん、温かい声のナレーションや家族の日常を綴るエッセイ執筆でも知られています。穏やかで優しい雰囲気が多くのファンを魅了し、見る人に安心感を与える“癒やし系”タレントとして親しまれています。

家族と京都の暮らし

本上さんは２００２年に１８歳年上の編集者の男性と結婚し、以後二人のお子さんに恵まれました。２００６年に長女、２０１３年に長男が生まれ、子どもたちが小学校に上がるタイミングで、家族そろって東京から京都へ移住しました。自然豊かな環境を選んだ京都では、築百年ほどの古い一軒家でゆったりと生活しています。近くには公園や小川があり、子どもたちは元気に走り回り、近所の皆さんにも温かく迎えられています。夫はライフスタイル雑誌の編集長経験を持ち、現在はエッセイストとしても活動。彼女は家族との絆や育児の苦労も楽しみとして語り、みんなで支え合う暮らしを大切にしています。

女優・タレントとしての原点

本上まなみさんは十代でモデルとして芸能活動を始め、１９９３年にＴＶドラマで女優デビューを果たしました。その後、数多くの映画やドラマ、バラエティ番組に出演。映画では『紙屋悦子の青春』や『幸福のスイッチ』などで助演女優賞を受賞するなど、演技力も高く評価されています。バラエティ番組では親しみやすいキャラクターを活かし、コメディーのコーナーなどにも出演しました。近年は子育てやライフワークに重きを置き、以前ほど頻繁に役をこなすことは減りましたが、出演作を通じて母親らしい包容力ある演技にも磨きがかかっています。

声で魅せるナレーター業

本上さんは落ち着いた美しい声も大きな魅力で、ナレーターや声優の仕事も多彩にこなしています。アニメ映画『すみっコぐらし』シリーズでは主人公たちに寄り添うナレーションを担当し、小さな子どもから大人まで好評を博しました。特に最新作『すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』では、井ノ原快彦さんとともに声の共演を果たし、ファンから期待が寄せられています。またテレビ番組のナビゲーターやドキュメンタリーの語り手としても活躍し、やさしい声で視聴者を癒やしながら情報を伝えています。声の仕事を通して、自然や日常の素朴な魅力を共有することを喜びと感じているようです。

エッセイストとしての日常

家族との日常や自然の風景を繊細に表現するエッセイストとしての顔も本上さんの大切な才能です。これまでに子育てや食べ物、旅などをテーマにしたエッセイ集を多数出版。代表作には、初めて娘の出産を綴った『はじめての麦わら帽子』（新潮社）や、料理や家族の食卓を描いた『落としぶたと鍋つかみ』（朝日新聞出版）などがあります。2023年春には、夫で編集者の澤田康彦さんと共著の『一泊なのにこの荷物！』（ミシマ社）を刊行。京都の街での小さな暮らしを互いの視点でつづったユニークなエッセイで、「一家4人の京都アルバム」のようなほっこりした魅力が好評です。さらにデビュー２５周年にあたる2025年9月には、自身の幼少期から現在までを写真と共に振り返る新刊『みんな大きくなったよ』（ミシマ社）も発売予定で、こちらも家族や仲間に「おかげさまでみんな成長しました」と感謝を伝える心温まる一冊となっています。

登山好きが集う『そこに山があるから』

最近の本上さんの注目活動としては、BS朝日の登山番組『そこに山があるから』への出演があります。自然好きの本上さんは「鳥のさえずり、葉っぱを通す日ざし、湿った苔、岩肌からしみ出す清らかな水……山には私の大好きなものがたくさんあります」とコメントするほどの愛山家。番組では週替わりで関西近郊の山々を紹介しながら、彼女自身も登山を体験します。視聴者に美しい山の景色や澄んだ空気を届けようと、素直な驚きや感動を画面いっぱいに表現。「山ライフの楽しさを皆さんと分かち合えたら」と笑顔を見せ、視聴者を自然の魅力へと優しく誘っています。

夕方のニュースに笑顔を添えて

本上さんは関西の夕方ニュース番組『newsおかえり』（ABCテレビ）で火曜日のパーソナリティも務めています。2022年から始まったこの役割では、情報番組でありながら温かみのある雰囲気作りを意識し、自らの「おかえりなさい」という挨拶で視聴者を迎えてきました。2024年夏には体調不良で一時休演しましたが、秋には元気に復帰。「ただいま、私は元気です！」と笑顔で画面に戻り、ファンや共演者を安心させました。子育て真っただ中の彼女らしく、親しみやすい口調で世間話や日常ニュースを伝え、見る人にほっとした癒やしを届けています。

これからも続くマルチタレントの軌跡

舞台や映画、ナレーション、執筆、そして家族との生活と、これからも本上まなみさんの活動は広がっていきます。常に自分らしく穏やかに、そして好奇心を忘れずに過ごす姿勢からは、多くの共感と安心感が生まれています。子どもたちの成長を喜ぶ視点や、日常の小さな幸せを大切にする感性は、今後もエッセイやトークで発信されるでしょう。忙しい時も自然を感じ、家族と笑顔で支え合う本上さん。これからも皆をほっとさせる彼女の物語から目が離せません。

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